7月25日・26日の二日間、那須農場支援活動が行われました。
今年度より男子部55回生・女子部75回生南沢会委員が担当しています。
今回は大人28名、中学生8名、小学生1名、総勢37名が参加しました。
デントコーン畑の草抜きや牛舎清掃、プール清掃など、多くの作業を分担しながら進めました。
また、第2回「知ること。伝えること。」も開催し、東日本大震災後から始まった那須農場支援活動の原点について学ぶ機会となりました。
当初は曇り時々雨の予報。最高気温予想は28度。
比較的労働しやすいかと安心していたところ、佐野インターあたりから太陽が現れ、その後土曜日は1日晴れていました。
夏の農場では、晴れは作物にとっては恵みですが、労働する私たちにとっては熱中症との戦いでもあります。
特別企画「知ること。伝えること。」
- 第2回:震災が生んだ、那須農場支援活動の原点(話し手:D41回生 阿部泰久)
今回の活動では、男子部41回生・阿部さんより、どうやって那須農場支援が始まったのかをお話しいただきました。
現在では毎月当たり前のように行われている那須農場支援活動ですが、その始まりは東日本大震災までさかのぼります。
仙台で被災をした同級生の松原さんは、行政の手が届かない地域へ支援物資を届け、人々を支え続けていました。当時同学会の委員長であった阿部さんは、松原さんとともに東北の方々の少しでも何かお役に立ちたいという思いから本部委員会の中に「震災復興支援室」を立ち上げ、復興支援活動が始まりました。
その一方で、原発事故の影響により、那須農場は教育農場としての利用が停止され、子どもたちが訪れることができなくなります。
「子どもたちが再び農場に戻って来られる日まで、農場を守り続けよう。」
そんな思いから、2012年5月、現在まで続く毎月の支援労働が始まりました。
除染活動、農場作業、有機米づくり、100本の桜の植樹――。
その一つひとつの積み重ねが11年間続き、2023年、那須農場は再び教育農場として子どもたちを迎えられるようになりました。
阿部さんはお話の最後に、
「できることを、できる人が、できる時にする」という思いを紹介されました。
支援活動は特別な誰かだけが担うものではなく、たとえ実際に農場に行けなくともそれぞれの場所から思いを馳せるそれこそが、農場を支える大きな力になる。
そして、
「農場には子どもたちがよく似合う。」
という幼方さんの言葉どおり、子どもたちの声が戻った那須農場を、これからも多くの仲間とともに守り続けていきたい――。
那須農場支援活動が今日まで受け継がれてきた理由を改めて知る、心に残る時間となりました。
阿部さんのお話の全文は、現在「知ること。伝えること。」シリーズとして公開準備を進めています。那須農場支援活動がどのような思いから始まり、今日まで受け継がれてきたのか、ぜひ多くの方に知っていただければ幸いです。
≪連載≫ 第1回:幼方英次郎先生が語る 那須農場の歩み – 第1章 開拓から酪農農場へ
「第1回 那須農場の歩み 第1章 開拓から酪農農場へ」のお話をPDFにまとめました。
幼方先生のお話は、4回に分けて掲載する予定です。
まずは第1章となります。
以下リンクからもご覧いただけます。
☞ 第1回:幼方英次郎先生が語る 那須農場の歩み – 第1章 開拓から酪農農場へ
活動報告
- 農場での作業確認と安全確認
曇り時々雨の予想が外れ、初日は晴れ。
初参加及び学生の参加が多かったため、特に熱中症対策を含む安全確認は学園を出発したバスの中からスタートしました。
現地集合組と合流して集合し、前回から取り入れた準備運動を行い、飲み物等の準備、労働分担の確認、空調服の配布を行いました。
≪今回の労働内容≫
・牛舎
・プール清掃
・幹線道路の草刈り
・デントコーン畑の草抜き
・梅の収穫後の剪定作業
・伐木・倒木処理
・幹線道路抜根
・電線剥き・整理片付け
・アイスカップシール貼り
・食事づくり
- 準備運動

前回から取り入れた準備運動。
体を動かして慣らしてから労働に入ることで、熱中症対策、怪我防止になります。
体を動かしながらも、自然と会話も弾むのが那須農場。
これも和やかで良いスタートになりました。
- 牛舎の建具の取り外しと清掃

酷暑の夏。
牛舎の風通しを良くするため、扉と窓を全て取り外しました。
この建具の清掃は、参加した中学生・小学生を中心に担当しました。
高圧洗浄機で流していきますが、洗い流せる場所にホースが充分に届かず、一枚ずつ移動しながら洗い流していきます。
プール清掃も任されているため、牛舎片面だけ終わらせ、残りは翌日に行いました。
- プール清掃(貯水池)

さて、先ほどの牛舎扉清掃部隊はこの日の本丸、貯水池での労働に移動です。
何ヶ月も水が溜まったままだった貯水池の清掃です。底に溜まった汚れもなかなかの厚み。これをブラシで磨いていきます。
楽しみだったプール。
どうにか清掃を終えて水を溜めて翌日には泳げるぞ!
予想はしていましたが、下段の写真がその翌日。
ご覧の通り、泳ぐことはできませんでしたが、夏らしいひとときを過ごすことができました。
- 牛舎 給餌

早朝5時に起床し、給餌及び仔牛への哺乳を行いました。
デントコーン、ミネラル、牧草を順に与えていきます。
参加した子どもたちにとっても貴重な体験となりました。
また、右下の写真は、1時間前に生まれた仔牛と母牛です。
この直後、自力で立ち上がろうとする姿を見ることができました。
左下は朝の放牧地です。
- 草刈り・デントコーン畑の草抜き

7月に植えたデントコーンが背丈以上に育っています。合間に生えるアカザ、ワルナスビなどの雑草を手作業でひたすら抜いていきます。なかなか大変な作業ですが、これを行うことでデントコーンの収穫がスムーズになります。
また、幹線道路沿いは刈払機で草刈りを行いました。デントコーンの成長も早いですが、雑草の成長も早い。
- 伐木・倒木処理・幹線道路抜根

写真左:電動チェーンソーを新たに導入しました。エンジンのご機嫌によらないため、効率は向上しそうです。
写真右中:ユンボを使った抜根作業を進め、翌週には4時間格闘して巨大な根株の抜根に成功したとの報告が届きました。巨大な根株に驚きです。
これで畑の拡張のための整地が進められるそうで、生産性もかなり向上するそうです。
- アイスカップシール貼り
約2,000枚のシール貼りを行いました。ということは…。
那須農場のミルクアイスが以下のイベントで販売されます。
8/21(金)・22(土)ビアテラス@自由学園明日館
11/22(日) JIYU Day@自由学園
那須農場のミルクアイス、お楽しみに!
- 食事作り


毎度、美味しい料理をいただく那須農場。
参加者の心とお腹を満たしてくれます。
毎回、食事当番の皆さまには感謝です。
7月誕生日者のお祝いもさせていただきました。
今月のメニューは以下の通りです。
◎夕食
ご飯
冷や汁
鶏肉のレモン煮
高原大根とツナのサラダ
大根葉とじゃこのふりかけ
オクラ茗荷大葉生姜の出汁和え
氷汁粉
◎朝ごはん
パン
ウインナー
コールスロー
松原特製角切り野菜のミネストローネ
バナナ
ヨーグルト
◎昼食
ビーフストロガノフ
パセリバターライス
あとひき大根
キャロットラペ
- 活動を終えて

今回は予報に反して暑い中、熱中症対策を講じながら活動を行いましたが、やはり立ちくらみ等で休んでもらうこともありました。
年齢、男女関係なく、皆が声を掛け合い、遠慮ない関係を作ることも熱中症対策の一つになると感じました。それでも最後まで皆で協力し、二日間の支援活動を終えることができました。
在校生だけでなく、在校生の兄弟や卒業生のご家族、保護者が自由学園那須農場に集い、共に働き、共に時間を過ごすことができたことを嬉しく思います。
- 男子部55回生、女子部75回生

恒例となりますが、初参加のメンバーもいますので、今回も感謝を込めてもう一枚。
前列右から2番目の方は、今年度から55回生に加わっていただいた方です。
55回生の方はお知りおきください。
参加者が多いなか、食事、機材運用、会計、準備運動、熱中症対策などなど、那須支援担当二人では手の届かないところを手伝ってもらいました。
那須農場開催まで、毎月様々な準備があります。この活動を通して、自由学園卒業生の不思議な繋がりの強さを感じます。
今月も本当に助けられました。ありがとう。来月もよろしくお願いします。
- 感謝
今月も多くの皆さまのご参加により、無事に二日間の支援活動を終えることができました。
世代を超えた多くの仲間が集い、共に働き、共に学び、共に食事を囲む、自由学園らしい二日間となりました。厳しい暑さの中でも、参加者同士が声を掛け合いながら、安全を意識して活動を進めることができました。
また、「知ること。伝えること。」第2回では、阿部さんに、東日本大震災後に那須農場支援活動が始まった経緯と、今日まで受け継がれてきた思いについてお話しいただきました。私たちが今行っている支援の原点を知り、その意味を改めて考える貴重な機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、日頃から那須農場を支えてくださっている皆さま、そして貴重なお話をしてくださった阿部さんに、心より感謝申し上げます。
次回も多くの皆さまと農場でお会いできることを楽しみにしております。
(活動報告:D55 井田)
参加者の声

今回初めての経験も多く、とても楽しい2日間になりました。プール掃除も思っていたより大変で暑い中いろいろあったけれど、皆さんと一緒に労働ができて楽しかったです。
また、阿部さんから那須農場復興のお話も聞かせていただいて、自分自身の自由学園に対する思いがより強くなった気がします。
女子部・男子部卒業生の方ともお話できて昔の学園生活についてたくさん知ることができてとても濃い2日間になりました。また農場に行きたいのでよろしくお願いします!
2日間ありがとうございました。

今回の任務は、農場のアイスのカップにシールを貼ることと、デントコーンに忍び寄るツル抜きでした。農場のアイスはものすごく美味しくて、体操会やイベントなどで販売すると長蛇の列ができてすぐに完売の人気商品です。
今回は、10月の体操会で販売する分と、もしかしたら生徒たちに食べてもらうかもしれない分などのアイスを準備するにあたり、入れ物であるカップの蓋にシールを貼る作業をしました。その数、2,000個!このアイスが多くの皆さんの手元に届いて喜んでいただけることと、このアイスを通して那須農場をもっと多くの方に知ってもらいたいと願っています。
翌日の作業は、牛の飼料になるデントコーンの成長を邪魔するツル植物を片っ端から抜きまくることでした。前日の夜はいくつか星が見えていたのですが、日曜日は朝から雨。濡れながらも、予定通りに作業できました。
今回は、初めて参加の保護者や小中学生などもあわせて約40名が集まり、貴重な体験や楽しく労働することができた2日間でした。那須農場は、今日も元気です!

労働中の水分が充実していて助かりました。
食事も美味しかったです。初めて参加しましたが
みなさん面白い人ばかりで、優しく仕事を教えてくださり、楽しく労働できました。
ありがとうございました。また行きたいです。

今回那須農場に行ったことで大変貴重な体験ができたと思っています。また時間があれば行きたいです!

J75・D55の皆さんが何人も参加され、力を合わせて運営されている様子を頼もしく思いました。大変かと思いますが、これからも頑張って下さい。

はじめての参加でしたが、あたたかく迎えていただき楽しく作業ができました。在校生、卒業生、保護者のつながりを感じ自由学園の良さを肌で実感した2日間でした。

今回、村山と森君の二人でチェーンソーで慎重に木を切っていきました。思ったよりスムーズに切れてホッといたしましたが、慣れ一番危険ですね。
2日目は雨降る中での作業でしたので、とてもより緊張しましたけど、道に枝がまたがる5・6本の木を、牛が逃げないようにはられた電柵線を壊さないよう、倒すのが大変でしたが、ユンボの力も借りて、林方面に倒せて良かったです。まだいくつか倒れたままの木があるので、今後伐採してければと思います。m(_ _)m

幹線道路沿いの草刈りに2日間没頭しました。かなりの暑さを覚悟し、今年初めて空調服を着ましたが、夕方日が翳ると少しいい風が。
そして翌日はあいにく小雨が降る中でしたが、かえって涼しく労働できました。
予定していた範囲の草は刈ることができて、スッキリ。でもこの草の勢いから来月まで持つかどうか?ということはありつつ、達成感にしばし浸りました!
いつもあたたかく迎えてくださる皆さま、D55・J75の皆さま、ありがとうございます。
お食事も本当においしかったです。
またよろしくお願いします!

1年ぶりに那須労働に参加させていただきました。
1日目は太陽に照らされながらコーン畑の草抜き、2日目は雨に降られながら梅の木の枝切りを行いました。
自然の中で夢中で働き、びっしょり汗をかき、泥だらけにもなりましたが、気持ちは清々しく、いいデトックスになりました。
今回も卒業生、保護者、在校生と素敵な出会い、再会があり、一緒に過ごせて楽しかったです。また、南沢会の現委員の皆さんが多く参加され、協力して運営されている姿、とても素敵でした。ありがとうございました。

念願の初参加。皆様の温かい心遣いの中、緊張することなくボランティアが出来ました。また繋げていく大切さを身に染みて感じさせていただきました。いつまでもこの豊かな大地が広がり、縁が繋がることを期待します☆彡

楽しく疲れるということばがあるか?
まさに那須の活動はこんな気持ちになる。
無心にひたすらに労働することは、都会ではなかなか体験できない事だ。
AIやらGPTがやってはくれません。自分だけ信頼して仲間たちと協力して成し遂げる活動がここにあります。是非是非いらして下さい。新しい発見💡が必ずあるはずです。
8月の活動支援について
次回の活動支援は、2026年8月22日(土)・23日(日)の2日間で実施します。
今後の支援活動予定(2026年度)
2026年度の今後の活動予定は下記の通りです。
8月22日(土)〜23日(日)
9月12日(土)〜13日(日)
10月24日(土)〜25日(日)
11月28日(土)〜29日(日)
12月19日(土)〜20日(日)
1月16日(土)〜17日(日)
3月20日(土)〜21日(日)
各回の詳しい活動内容はこちらをご覧ください。
【追記】
那須農場支援活動は、東日本大震災をきっかけに始まりました。
支援活動の原点を忘れることなく、このたび発生した令和8年熊本地震により被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
